銀行融資の審査にかかる時間は?

金融機関やノンバンクから融資を受けようとすると、時間がかかります。その審査にかかる時間は各社によってバラツキがあり、例えばノンバンクなどは最短で申込を受けた当日に審査結果を返す会社などもあります。その代わり、金利は比較的高く融資額も数百万円と小さく設定されていることが一般的です。それでも、融資がすぐ必要と言う事業者にとってはメリットの方が高くなります。

一方、銀行融資は、金利が低く、融資額も大きくなることから審査に一定の時間がかかります。そのため、支払時期が決まっている中で銀行融資を申込する際には、申込から融資を受けるまでの期間に注意しなければいけません。今回の記事では、銀行融資における審査期間について解説していくので、ぜひご参考ください。

1 銀行融資

銀行融資

銀行から融資を受ける場合、主な融資方法は以下の通り3つあります。

  • プロパー融資
  • 制度融資(信用保証協会融資付)
  • 銀行ビジネスローン

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

1-1 プロパー融資

プロパー融資

プロパー融資とは、銀行が直接融資を行う融資です。そのため、もし返済が滞れば銀行にリスクが発生します。一般的に、銀行と新規で取引を行う企業がプロパー融資で融資を受けることは少なく、すでに一定期間の取引がある企業との間で行われています。

プロパー融資では、返済が行われない場合にはリスクが銀行に発生するため、銀行がその審査を実施します。

 

1-2 制度融資(信用保証協会融資付)

制度融資(信用保証協会融資付)

制度融資とは、地方自治体と信用保証組合と金融機関が連携して実施する融資です。制度融資には、中小企業や創業や地域の経済を支援する目的があります。

制度融資において、返済が滞った場合には信用保証協会が8~10割を保証します。銀行は融資をしますがリスクは抑えることができるので、融資をすること自体にプロパー融資より積極的になることができます。

制度融資を利用する場合には、融資を受ける事業者は信用保証協会に保証料を支払いします。一方で、地方自治体は信用保証料を補填することで制度融資を利用する企業の負担を軽減します。

 

1-3 銀行ビジネスローン

前述した通り、銀行のプロパー融資は敷居の高い商品です。そこで、小規模事業者や急いで融資を求める場合に適しているローンが銀行ビジネスローンになります。

銀行ビジネスローンは、企業属性や財務状況などからスコア評価を行うスコアリング形式で審査を行います。そのため、スコアが出れば融資額や融資条件を決めることができます。そのため、時間がかかりやすい稟議などが不要になり、迅速な融資が実行することができます。

ただし、プロパー融資と比較すると金利が高く、融資額は抑えられていることが一般的です。また、銀行によっては既存の取引がある先の未利用ができるなどの制限を設けている場合があります。

 

●担保の有無

上記の融資方法に追加して、担保の有無と種類によって融資が異なってきます。担保には、土地や建物などの『物的担保』と保証人などの『人的担保』があります。担保がつく場合には、担保の価値や信用力によって融資の可否や融資額が異なってきます。

一方で、担保がつかない無担保融資が最もその審査はシンプルです。しかし、融資を受ける企業や事業者の信用力が高いことが求められます。

2 融資までの期間

融資までの期間

申込を行ってから実際に融資が振り込まれるまでの期間は、前述の融資方法と担保有無と種類によって異なります。また、審査する機関・企業や方法が異なってくるため、それぞれその期間も流れも異なってくることが前提になります。

自分がどの方法で銀行融資を受けるのかを把握し、その期間と概算を大枠で把握することが必要です。

 

2-1 融資種類別の期間

融資種類別の期間

融資の方法によって、その期間は変わってきます。審査が簡単であるほど、期間は短くなっています。

 

●プロパー融資

銀行が直接審査し、無担保での融資になるプロパー融資は、銀行融資の中で最もシンプルな申込になります。無担保でのプロパー融資では、申込から融資までの期間は一般的には3週間前後になります。

申込の流れは、銀行内で完結します。申込を受けた銀行の担当者があげた稟議が、審査部門や決裁者によって審議・決裁されます。審議の段階で追加書類や質問があれば、銀行担当者から申込者へ徴収の依頼や質問が行われます。

申込時に必要な情報は、以下の通りです。

  • 申込企業情報(会社の基本情報、業種、特色、取引先など)
  • 決算情報(過去の損益、資産、キャッシュフローと今期決算の見込みなど)
  • 融資条件(希望融資額、返済期間、返済方法、設定金利、利用使途など)
  • 返済能力と他の金融機関との取引や支払状況

プロパー融資で、無担保融資はほぼありません。融資額にもよりますが、担保設定が必要となります。担保が物的担保の場合には、担保の評価が必要となります。そのため、申込から融資までの期間は4週間前後になります。

 

●制度融資

制度融資は、銀行のプロパー融資より申込から融資を受けるまでに期間は長くなります。その期間はおおよそ5週間前後です。

制度融資を利用する場合、制度融資を実施している地域の自治体へ行きます。自治体で制度融資の内容の説明を受けたのちに、指定の金融機関で融資申込を実施します。制度融資では、融資を受ける事業者を審査するのは金融機関と信用保証協会になります。

ただし、信用保証協会の審査によって保証がなされることが確定した後、銀行は審査を実施します。そのため、プロパー融資より期間が長くなります。

 

●銀行ビジネスローン

銀行ビジネスローンは、スコアリング方式などを採用して審査期間を短縮しています。そのため、審査期間は2週間程度とプロパー融資のおおよそ半分程度となっています。

 

2-2 融資までの期間を早めるポイント

融資までの期間を早めるポイント

融資までの期間を早めるためには、信用力を証明しなければなりません。信用を客観的に証明するためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

  • 銀行格付け
  • 物的担保などの用意
  • 明確な融資目的や具体的な事業計画を準備

 

●銀行格付け

格付けとは銀行が融資申込事業者の信用度を示す分類になります。格付けを引き上げるためには、信用情報機関の返済情報や決算書や財務状況が健全・優良であることが必須です。また、融資を申込する銀行と融資やメインバンクとしての利用などで実績を持っておくことも重要です。

 

●物的担保などの用意

物的担保は、資産価値を示すことができることが大きく影響します。仮に事業実績に多少の問題がある場合や、事業実績が少ない場合だったとしても担保価値によって補完することも可能です。物的担保がない場合には、保証人などの人的担保も有効です。

 

●明確な融資目的や具体的な事業計画を準備

銀行が審査をする際に、明確な融資目的は必須です。資金意図が不明確な状態では審査は進まないと考えても良いです。また、事業計画の良し悪しは融資額の決定に大きな影響を与えます。銀行は融資をすることではなく、融資をして返済してもらうことを目的に審査をしているため、できるだけ準備を行い明確で具体的な事業計画を用意します。

 

3 まとめ

銀行融資の審査にかかる時間については、その融資の方法によって異なるものの、1ヶ月以上かかることもあります。また、長い時間を費やしても必ず審査が通るわけではありません。残念ながら申込が否決になる場合には、新たな融資先を探さなければなりません。支払の期限が決まっている場合は、いよいよ資金調達が間に合うのかといった不安も強くなっていきます。

このように資金繰りを心配することがないように、融資が必要な時期から逆算して数か月前、もしくはまだ資金ニーズが高くない段階から計画的に融資を申し込むことが大切です。

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